海外FXでMetaTrader 5 (MT5) を使用しているトレーダーにとって、スプレッドは取引コストを把握するための重要な指標です。
低スプレッドは利益拡大に直結するため、リアルタイムで正確にスプレッドを表示し、分析する能力はトレーダーにとって欠かせません。
本記事では、MT5を使ってスプレッドを表示するメリットや、具体的な表示方法を画像付きで詳しく解説します。
これからMT5で取引を始めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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スプレッドとは何か
スプレッドとは、海外FX取引における「通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差」のことを指します。
具体的には、「トレーダーが通貨を購入する際の価格と売却する際の価格の差」であり、この差額が取引を行うためにかかるトレードコストになります。
通常、スプレッドが狭いほどトレードコストは少なくなるため、トレーダーにとって有利です。
スプレッドは市場の流動性や取引時間帯によって変動するため、より有利な条件を見極めて取引を行うことが重要になります。
特に海外FXでは、ブローカーによってスプレッドの設定が異なることから、取引を始める前に各ブローカーを比較することが大切です。
業者別のスプレッドの状況を知りたいという方は下記の記事からご確認ください。
海外FXにおけるスプレッド確認の重要性
海外FX取引において、スプレッドの確認は重要です。
前述のように、スプレッドの大小はトレードコストに直結するため、より狭いスプレッドのブローカーを選ぶことが利益を最大化するための鍵になります。
特に短期取引を好むデイトレーダーやスキャルパーにとって、低スプレッドのブローカーを選定する作業は欠かせません。
また、市場のボラティリティが高い時や、重要な経済指標が発表された時など、市場に何らかの変動要因が発生するとスプレッドが拡大することがあります。
そのため、スプレッドを確認する際は、通常時だけでなく変動時の振れ幅も考慮することが重要です。
海外FXでスプレッド表示機能を重視するならMT5がおすすめ
海外FX取引でより多くのブローカーのスプレッドに対応したプラットフォームをお探しなら、MT5(MetaTrader5)の導入がおすすめです。
【MT5の取引画面のイメージ】
MT5は海外FXに対応している多機能な取引プラットフォームであり、リアルタイムなスプレッド表示に加え、高度なチャート分析機能、EA(Expert Advisor)による自動取引サポートなど、トレーダーが必要とするさまざまな機能を備えています。
■MT5の主な機能
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多機能なMT5を駆使することで、より戦略性の高いトレードが可能になります。
海外FXのスプレッド表示にMT5を利用するメリット
海外FXのスプレッド表示に対応しているプラットフォームとして、MT5を利用するメリットは主に次の3つあります。
■MT5を利用する3つのメリット
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ここでは、上記のメリットについて詳しく解説します。
トレード戦略の決定やコスト管理に役立つ
MetaTrader 5 (MT5)を使用するメリットのひとつは、スプレッドの変動をリアルタイムで確認できる点にあります。
MT5を活用すると、さまざまな通貨ペアのスプレッドを一覧で確認でき、市場の流動性の高い時間帯や取引コストが低くなる瞬間をリアルタイムで捉えられます。
情報をMT5で把握することで、トレーダーはコストを意識して効率的な取引を行うことができるようになります。
特にスキャルピングなど短期間での利益を狙う取引スタイルでは、狭いスプレッドを利用した取引が重要になります。
MT5を利用することで、スプレッドが狭い通貨ペアや時間帯を選択し、取引戦略をより精密に練り上げられます。
カスタマイズ性が高い
MT5の魅力は、カスタマイズ性の高さにもあります。
MT5はさまざまな画面表示のオン・オフを自在に行えるだけでなく、ウィンドウの配置も柔軟に変更可能です。
そのため、トレーダーは自身の取引スタイルや好みに合わせて取引環境を自由にカスタマイズし、より直感的で使いやすい取引プラットフォームを構築できます。
また、MT5では、独自のインディケーターや取引ロボット(Expert Advisors)の作成にも対応しています。
このことから、トレーダーは自身の取引戦略に基づいたオリジナルの自動取引システムを構築し、24時間体制で市場を監視し続けることも可能です。
多くの海外FXブローカーで採用されている
MT5は、その機能性の高さから、世界中の多くの海外FXブローカーに採用されています。
そのため、異なるブローカー間で取引を行う場合でも、自分用に構築したオリジナルの取引環境を維持しやすいというメリットがあります。
多くのブローカーがMT5をサポートしているため、トレーダーはより幅広い選択肢から自分に合ったブローカーを選択できる点も魅力です。
例えば、スプレッドの狭さやレバレッジの高さ、取引条件の柔軟性など、自身の取引スタイルや戦略に合わせて最適なブローカーと取引できます。
MT5のインストール方法(Windows版)
MT5のインストールは、下記の手順で簡単に完了できます。
- MetaTrader 5のウェブサイトにアクセスする
- 「Windows版MetaTrader 5をダウンロード」をクリックする
- ダウンロードしたインストーラーを開き、画面の指示に従ってインストールを進める
- 完了後、自動的にMT5が起動する
- 【ファイル】→【取引口座にログイン】をクリックし、ログイン情報を入力して取引口座に接続する
- トレード開始準備の完了
なお、MT5をインストールする前にシステム要件を確認し、お使いのコンピューターがMT5をサポートしているか必ず確認してください。
iPhoneやAndroidでもアプリ版を利用可能
MT5は、iPhoneやAndroidでもアプリ版が提供されています。スマートフォンからトレードを行いたい場合は、下記のリンクからダウンロードが可能です。
【MT5への各種ダウンロードリンクのまとめ】
ダウンロードURL | |
Windows・MacOS・Linux | https://www.metatrader5.com/ja |
iPhone | https://apps.apple.com/jp/app/metatrader-5/id413251709?platform=iphone |
Android | https://play.google.com/store/apps/details?id=net.metaquotes.metatrader5&pcampaignid=web_share |
App Gallery | https://appgallery.huawei.com/#/app/C102015329 |
Web Terminal(クラウド版) | https://trade.metatrader5.com/terminal |
幅広いプラットフォームに対応しているため、多種多様な環境からMT5を利用してトレードを行えるのも嬉しいポイントです。
MT5でスプレッドを表示する方法
ここからは、実際の画面も交えながら、MT5でスプレッドを表示する方法を紹介します。スプレッド表示は、気配値表示ウィンドウから設定する方法と、インジケーターを導入する方法の主に2種類あります。
【方法1】気配値表示ウィンドウからオン/オフを切り替える
MetaTrader 5(MT5)において、スプレッドを表示する最も簡単な方法は、気配値表示ウィンドウを利用することです。
気配値表示ウィンドウには選択した通貨ペアの現在の買値と売値がリアルタイムで表示されており、その差からスプレッドを瞬時に確認できます。
気配値表示ウィンドウでスプレッド表示を切り替える手順
MT5のデフォルトの設定では、気配値表示はオンになっています。そのため、インストールしたばかりの状態でカスタマイズされていないMT5をお使いの方は、「3.表示された気配値の画面上で右クリックする」からスタートしてください。
■【気配値表示】設定メニューのイメージ
上記画面の「気配値表示」をクリックすると、気配値のオン/オフが切り替わります。
■【スプレッド】をオンにする画面のイメージ
表示列の切り替えは、「気配値表示」の画面上であればどの部分で右クリックしても構いません。
なお、気配値表示ウィンドウの設定をカスタマイズすることで、表示する通貨ペアを絞り込んだり、必要な情報だけを表示させたりすることも可能です。
【方法2】インジケーターを導入する
MT5では、スプレッドを表示するためのインジケーターを導入することも可能です。
インジケーターとは、MT5のユーザーコミュニティや専門サイトからダウンロードでき、取引プラットフォームに簡単に組み込んで利用するサポートツールです。
インジケーターを活用することで、チャート上に直接スプレッドの情報を表示させ、より直感的にスプレッドの変動を確認できます。
ただし、インジケーターを導入する際は、インジケーターの提供元が信頼できるかどうかを確認することが重要です。不正確な情報を提供していたり、セキュリティに不安があったりするインジケーターは避ける必要があります。
MX5におすすめのインジケーター
MX5向けにおすすめのインジケーターには、次のようなものがあります。
- Candle Time End and Spread
- スプレッド指標
- SpreadMeter OGT Free
「Candle Time End and Spread」は、ローソク足が確定するまでの残り時間とリアルタイムなスプレッドを表示するツールです。
【Candle Time End and Spreadの画面イメージ】
(引用:MQL5コードベースの中のMetaTrader 5の「10937」によるインディケータ「Candle Time End and Spread」の無料のダウンロード, 2016.02.25)
【Candle Time End and Spread】をダウンロードする
https://www.mql5.com/ja/code/11501
「スプレッド指標」は、チャートウィンドウの右上または左下にスプレッド表示を配置できる、ごくシンプルな機能を持っています。
【スプレッド指標の画面イメージ】
(引用:MQL5コードベースの中のMetaTrader 5の「Shunmas」によるインディケータ「スプレッド指標」の無料のダウンロード, 2016.10.19)
【スプレッド指標】をダウンロードする
https://www.mql5.com/ja/code/2055
「SpreadMeter OGT Free」は現行のスプレッドやローソク足の最低値、平均値、最高値をチェックできるツールです。
【Spreadmeter OGT Freeの画面イメージ】
(引用:MetaTraderマーケットの中でMetaTrader 5のための’SpreadMeter OGT Free’ テクニカル指標 をダウンロードする)
【SpreadMeter OGT Free】をダウンロードする
https://www.mql5.com/ja/market/product/31368?source=External%EF%BC%89
カスタマイズ性にこだわりたい方は、自身のトレードスタイルに合わせて、好みのインジケーターを探してみるのもおすすめです。
※インジケーターのダウンロードとご利用について、本Webサイトでは機能や取引結果について一切の責任を負いません。インジケーターの詳細説明を事前に十分に確認し、ご自身の責任において運用をお願いいたします。
スマホのMT5でスプレッドを表示する方法
アプリ版のMT5では、「気配値」ウィンドウに表示されている各通貨ペアの時間表示の右側にスプレッドが記載されています。
(引用:「MetaTrader 5」をApp Storeで を元に加工)
特別な切り替え設定は不要で、いつでもリアルタイムにスプレッドを確認できます。
MT5でスプレッドを確認する際の注意点
MT5でスプレッドを確認する際は、スプレッドが「ポイント」と呼ばれる値で表示される点に注意が必要です。また、実際の取引の際は、スリッページも考慮して慎重な取引を行いましょう。
ここでは、MT5でスプレッドを確認する際に押さえておきたい2つの注意点を紹介します。
スプレッドはポイントで表示される
MT5で表示されるスプレッドは、一般的にポイント(point)単位で表されます。多くのトレーダーが慣れ親しんでいるピップス(pips)とは異なる単位であるため、注意が必要です。
具体的には、小数点以下が3桁または5桁のFX業者の場合、表示されるポイントを10で割ることでピップスに換算できます。
例えば上記のUSD/JPYのスプレッドは「10ポイント」であり、pipsに換算すると「1.0」に相当します。
しかし、業者によって小数点以下の桁数が異なるため、この換算方法が適用できない場合もあります。そのため、自分が利用しているFX業者の表示方法を正しく把握し、適切にスプレッドを理解することが重要です。
トレード時はスリッページも考慮する
スプレッドの確認だけでなく、トレード時にはスリッページも考慮する必要があります。スリッページとは、注文した価格と実際の約定価格との差のことで、市場の急激な変動時に特に発生しやすくなります。
たとえ見かけのスプレッドが狭く、トレードに有利なように見えたとしても、スリッページが大きければ予想以上の取引コストがかかってしまう可能性があります。
MT5を使用する際は、スプレッドだけでなく、取引を行う時間帯や市場の状況を考慮し、スリッページのリスクを最小限に抑えるための戦略を立てることが重要です。
例えば、経済指標の発表時や市場が開く直後など、流動性が低下する可能性がある時間帯は避ける、注文方法を工夫する(成行注文ではなく、指値注文を利用するなど)の対策が考えられます。
【コラム】低スプレッドを利用したエントリー戦略の例
市場においてスプレッドが低くなっているときに取れるエントリー戦略はさまざまであり、自身のトレードスタイルに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、5つの戦略について簡単に表にまとめました。
エントリー戦略 | 特徴 |
スキャルピング | 小さな価格変動を狙ってトレードを行い利ざやを得る |
デイトレード | 1日の中で最適なエントリータイミングを見極めてトレードを行う |
ニュースを利用した取引 | 経済指標発表や重要なニュースイベントによるボラティリティを狙ってトレードを行う |
サポートやレジスタンスを利用したエントリー | 価格がサポートやレジスタンスレベルに近づいた時にエントリーする |
トレンドフォロー戦略 | トレンドに沿ったポジションを取る |
これらの5つの戦略は、低スプレッドの際に特に高い利益を狙いやすくなります。ここでは、それぞれの戦略について詳しく解説します。
スキャルピング
スキャルピングとは、短期間の価格変動を利用して小さな利益を積み重ねる取引手法です。低スプレッドを活用することで、取引コストを最小限に抑えられます。
一般的に、スキャルピングでは数秒から数分の短期間にわたってポジションを保有し、わずかな価格の変動から利益を得るため、取引回数が多くなりがちです。そのため、取引コストは利益に直結する重要な要素となります。
低スプレッドを提供するブローカーを選択することで、トレーダーはスプレッドのコストを削減し、小さな価格変動からでも利益を最大化することができます。
デイトレード
デイトレードでは、当日中に開いたポジションを全て決済することで、1日の市場変動を利用して利益を出す戦略を取ります。低スプレッドの場合は取引コストを削減できるため、より小さな価格変動を利用して利益を出すことが可能になります。
デイトレードでは、市場分析と即時の意思決定が求められるため、スプレッドの高低だけでなく、取引実行の速度やプラットフォームの安定性も重要になります。
MT5を利用する場合は、自身のトレードスタイルに合わせて画面をカスタマイズしておくのも戦略のひとつです。
ニュースを利用した取引
ニュースを利用した取引では、経済指標の発表や政治的イベントなど、市場に影響を与える出来事を参考にして取引を行います。
重要なニュースが発表される前後では、市場のボラティリティが高まるため、スプレッドが拡大しがちです。しかし、低スプレッドを維持するブローカーを選択することで、このような状況でも取引コストの影響を最小限に抑えることができます。
ニュースを利用した取引を成功させるには、市場の動向を正確に分析し、ニュースの影響を迅速に判断する能力が不可欠です。
サポートやレジスタンスを参考にしたエントリー
サポートやレジスタンスを参考にしたエントリーでは、レベルが反転するか、ブレイクするかを予測し、それに応じた取引を行います。サポートレベルは価格が下落しにくいと見られる領域を、レジスタンスレベルは価格が上昇しにくいと見られる領域を指しています。
低スプレッドを提供するブローカーを利用することで、細かな価格変動を利用した取引が可能になり、より多くの利益を生み出す機会を持てるようになります。
この戦略を成功させるには、過去の価格行動を分析し、サポートやレジスタンスがどのように機能するかを正しく理解することが重要です。
トレンドフォロー
トレンドフォロー戦略では、市場の主要なトレンドの方向に沿って取引を行います。
低スプレッドは、トレンドに乗るためのエントリーポイントを見つけやすくするだけでなく、取引コストを低く抑えて長期的なトレンドの利益を最大化する上で役立ちます。
トレンドフォローでは、上昇トレンドでは買いポジションを、下降トレンドでは売りポジションを取るのが一般的です。低スプレッドを活用することで、市場の微細な調整や反転時にも柔軟に対応し、利益を確保しやすくなります。
トレンドフォロー戦略を成功させるためには、市場分析ツールを用いて主要トレンドを正確に把握し、適切なタイミングでポジションを開閉することが重要です。
また、トレンドの変化に迅速に対応するためには、経済ニュースや市場の動向を常に監視する必要があります。
よくある質問
最後に、MT5におけるスプレッド表示に関してよくある質問に回答します。
スプレッド表示ができない時の対処法は?
スプレッド表示ができない場合は、MT5の設定を見直してみましょう。
また、インジケーターを利用している場合は正しくインストールされているかチェックし、必要に応じて再インストールすると解決する場合もあります。
それでも解決しない場合は、サービスに何らかの不具合が生じている場合もあります。
公式サイト上で障害が報告されていないかどうかもチェックすることをおすすめします。
スプレッドが異常に高い/低い理由は?
スプレッドが異常に高いまたは低い場合は、市場の流動性が原因である可能性が高いです。
特に、経済指標の発表時や、市場の開閉時はスプレッドが拡大しやすい傾向にあります。該当する時間帯の取引を避けることで、リスク管理につながります。
MT5で固定スプレッドを確認する方法はある?
残念ながら、MT5自体にはスプレッドが固定か変動かを直接確認する機能はありません。
しかし、マーケットウォッチウィンドウで一定期間監視していると、スプレッドが大きく変動するかどうかから、固定スプレッドかどうかをある程度推測することは可能です。
確実に固定スプレッドかどうかを確認するためには、ブローカーのウェブサイトを訪問するか、直接サポートに問い合わせることをおすすめします。
MT5で特定の時間帯のスプレッドを確認する方法はある?
MT5では、過去のスプレッドのデータを直接表示する機能はありません。
しかし、インディケーターやスクリプトを利用して、過去のスプレッドの変動を分析することは可能です。
また、ブローカーによっては、ウェブサイト上で当日のスプレッドの平均値や特定の時間帯のスプレッドの最大値など、スプレッドに関する統計情報を独自に提供している場合もあります。
お使いのブローカーが求めている情報を提供しているようなら、必要に応じて利用すると良いでしょう。
まとめ
海外FX市場での取引において、スプレッドの把握はコスト管理と効果的な取引戦略の策定に不可欠です。
MT5を使ったスプレッド表示の方法を活用して、市場の変動をリアルタイムで捉え、取引のチャンスを最大限に活かしましょう。
カスタマイズ性が高く、さまざまなトレードスタイルに柔軟に対応できるMT5は、多くのブローカーに採用されているプラットフォームです。
低スプレッドのブローカーを比較する際の選択肢が増えるため、ぜひ積極的に利用することをおすすめします。